「前向き!タイモン」出演者インタビュー_03

 

日時:2013年7月26日

伊藤み弥 × 山本圭祐・鈴木将一郞・笠木泉

第3回

 

◇好きなあれこれ

伊藤:最後に一般的な質問です。好きな俳優さんを一人、映画ならこの一本、本ならこの一冊、を挙げてください。

鈴木:一つずつですか?

伊藤:一個か二個にしましょうか。

鈴木:「二個だったらこれになるし、一個にするんだったらまたこっちだ」みたいなの、ありますよね?

笠木:知らない(笑)。

伊藤:自分の人生をかけての一本だときっと言えなくなるので、今日の気分で選んでください。

一同:うーん。。。。。(ひとしきり悩む)

伊藤:では、腹の決まった方からお願いします。

山本:映画は、ヤン・イクチュウの『息もできない』。

笠木:お、ディープなの選んだね。

山本:なんかぱっと思いついたので。好きな俳優さんは…阿部サダヲさん。

伊藤:ちなみに阿部サダヲさんのどこが好きですか?

山本:ほんとに「全部」好きです。…あと、本って小説ですよね?

伊藤:いや、絵本でも、漫画でも、写真集でも。

山本:「こいつ変わったこと言う変な奴だ」と思われるのも怖い…何だろう、今『落合戦記』しか浮かんで来ないです。

笠木:いいじゃん。

山本:ダメですダメです、ちゃんと普通の小説にしたいです。

笠木:だって落合の講演会も行ったんでしょ?自分を飾らずに言った方がいいよ。そのまんまの自分でいいじゃない。

山本:じゃあ、『落合戦記』で。

一同:(笑)

伊藤:はい、いただきました(笑)鈴木さんはお決まりですか?

笠木:将一郎くんは映画好きだもんね。

鈴木:本は、僕が役者をやるきっかけになった本でもあるんですけど、小林信彦さんの『日本の喜劇人』かな。映画は、難しいですけど今の気分としては川島雄三の『幕末太陽傳』です。

山本:僕、日本映画学校での初舞台が『幕末太陽傳』ですよ。

鈴木:あ、ほんと?何の役やったの?

山本:居残り佐平次やりました(笑)

鈴木:すげえな!これ(半纏を投げ上げて着るしぐさ)やれた?

山本:全然やれないっす。

笠木:真似できないよ。

鈴木:役者は…役者じゃないかもしれないんですけど、志村けんさん。

伊藤:おお。志村さんのどのあたりが?

鈴木:ヒーローですね。僕が物心ついた時にテレビを駆け回ってた人なんで。

伊藤:カトちゃんじゃなく、志村さん。

鈴木:断然、志村さんです。もうビートたけしにも明石家さんまにも見向きもしなかったですからね。

伊藤:へえ。

鈴木:やっぱ「からだ」を見るのが面白かったのかもしれない。何回同じ事やっても、毎週同じの見てるんだけど面白いっていうのはいったい何でなんだろうと思います。今となってはほんと勉強になる。「自分はあそこに到達することが果たしてできるのか」という凄さを感じますね。

伊藤:なるほど。笠木さんは?

笠木:映画は、大学生の時に見た『マッチ工場の少女』です。

伊藤:監督は誰ですか?

笠木:アキ・カウリスマキです。当時まだVHSビデオだったんですけど、ちょっとふざけたパッケージだったんですよね。主役のカティ・オウティネンから吹き出しが出てて「殺しちゃうぞ」って、なんだかアメリカのコメディみたいなデザインだったんです。そしたら実際はものすごい暗い映画だったんですけど、でも見た時に、「あ、こういうものが映画って言うんだな」って初めて思ったんですよね。それまでももちろん映画は見てましたけど、「自分の好きな映画」ってこういうことなんだな、ってその時はじめて分かった気がしました。だからすごい思い入れがあるんです。

伊藤:それはおいくつの時?

笠木:18ですね。それまではほんと普通に『レインマン』とか『レナードの朝』とか見て感動したり、アニメとか普通に楽しんでたんですけど。「自分が面白いと思うものはここにある」と思ったのが初めての経験だったので、それは今も忘れられない。そのビデオを大学の視聴覚室で一人で見て「わーっ!」って血が騒いだことを覚えてます。

伊藤:ほほう。

笠木:あと、好きな女優さんはいっぱいいるんですけど…杉村春子さんとか根岸季衣さんとかも好き。主役の女の人よりも、主役ではないんですけどなんか魅力的だなと思う人を見ちゃうんです。たぶん「そういう人になれたらいいな」って心のどこかで子供の時からずっと思ってるんですね。「何か分かんないけど、あの人面白いね」って言われたいんだと思います(笑)。本はすごい好きで、子供の時からずっと本を読んでるんですけど、自分を変えた本は確実に太宰治なんですけど。でもなあ…最低だけど『人間失格』を小学生の時に読んで、「これ、私だ!」って思ったという典型的な太宰フリークになってしまって(笑)。葉蔵っていう男がなんかやった時に「お前、わざとらしいよ」って言われるの。それがほんとに恥ずかしくて生きていくのが辛い、みたいなのが私だと思ってそれから太宰読んでちょっと気取ってね。

伊藤:小学生ってすごい。生まれて約10年目にしてもう…

笠木:「生まれてすいません」(笑)。

鈴木:アキ・カウリスマキを18歳で見てた…俺たぶん30くらいっすよ。

笠木:でもほんとにそれまでは、普通にジュリアロバーツとか、キン肉マンとか見てたよ。漫画とかもすごい好きで。

山本:岡田あーみんさん。

笠木:岡田あーみん大好き!漫画に関しては愛が激しすぎて話が長くなるので割愛しますけど。

伊藤:ではまた次回に(笑)


SONY DSC

◇ワタシの役者道

伊藤:みなさん、役者をやるにあたり気を付けてることはありますか?

山本:一応、体力は落とさないようにしてます。たまに走ったり。

伊藤:ストレッチとかも?

山本:ストレッチはあんまりしないですねえ。

伊藤:あ、しないのか(笑)

笠木:二人とも身体がすっごく固くって。運動はすごくできるのにね。

山本:苦手なんです、ストレッチ。

笠木:筋トレの方が好きだもんね、二人とも。

鈴木:僕はあんまりないっすねえ。何かないとやらないんですよね。基本的にサボる人なんで。

笠木:待ってる人なんだね。タイモンと一緒だね。

鈴木:何にも予定がないとほんとに何もやらないです。何かが決まってればそこに向かって何かやるんですけど、ギリギリになんないともう何にもやんない。ダメなんですよ。

伊藤:例えば公演が決まってるとしたら、筋トレしたり走り込んだり?

鈴木:はい、それはいくらでもやるんですけど…

伊藤:普段は流れるがままに生きる?みたいな。

鈴木:そんなカッコいい言い方ではないですけど(笑)

笠木:だらだらしてるね。

鈴木:ただ、何にもしない。

笠木:ヤフオク見たりしてるんでしょ?

伊藤:ははは(笑)。笠木さんは?

笠木:私は運動神経もなくて体力もなくて病弱だったもので、すぐ体調が悪くなるんです。「あ、貧血だ」とか「あ、今日風邪だ」とか、もう一日一日ですぐ来る。何で舞台やってるのかが不思議なくらいそういうことがあるので、30歳過ぎてからはやっぱりできる限り気をつけるようになりました。あんまり暴飲暴食しないとか。でもそういう自分が恥ずかしいと思う時があるんですよね。立ち読みで薬膳の本を一生懸命読んでいる自分がイヤ!って思って、「私はいったい何になりたいんだ」と思ったり。そういう冷めた自分が常にいるので、追究はできないんですけど、まあ浅く広く、なるべく怪我しないとか、なるべくみんなに迷惑かけないように生きていくのが私の重要課題です(笑)。

鈴木:鏡前がすごいんですよ、いろんな栄養ドリンクとかずらっと並べて。体に良いと言われるものを片っ端から買って来たんじゃないか、みたいな(笑)

笠木:大好きです。それを飲まなかったことで失敗したと思うと辛いから、全部飲んでます。

一同:(笑)

笠木:「飲み過ぎたな」っていう日もあるんですよ。「あれちょっと胃が痛いな?明日は一本減らそう」って。人体実験ですね、ほぼ。

山本:胃って鍛えられないんすかね?

笠木:いや、たぶん鍛えられると思うよ。私、胃がちょっと弱いんですけど、でもさ、やっぱり人間だからアイス食べちゃうじゃない?そこなんだよね。アイスのことばっかり考えてる。山本くんがビールのこと考えてるのと一緒なぐらい(笑)

山本:タイモンやった後のビールのうまさったらないですからね。一口目のあの美味さって言ったらほんとこれはやった人しか味わえないな、ってくらい。

笠木:確かに。美邦さんはお酒を飲まないので、私たち3人がビール飲むのを不思議そうな顔で見てるんです。「そんなに美味いかね」みたいな顔で。

鈴木:美邦さんは健康ですからね、完全に。

笠木:でもあれだけはもう、ね。一杯のビールだけはね。

伊藤:何物にも代え難い。

山本:そうっすね。

伊藤:今日はいろいろとお話を伺えて、とても楽しかったです。本番も楽しみにしておりますので、くれぐれも体に気を付けて(笑)また仙台にいらしてください。どうもありがとうございました。

 

SONY DSC

「前向き!タイモン」仙台公演詳細はこちらから→